手術症例報告
腹腔鏡下核出術にて診断し得た膵内副脾に発生したepidermoid cystの1例
尤 曉琳
1
,
松井 洋人
1
,
松隈 聰
1
,
新藤 芳太郎
1
,
徳光 幸生
1
,
永野 浩昭
1
1山口大学大学院消化器・腫瘍外科学
キーワード:
腹腔鏡下核出術
,
膵内副脾
Keyword:
腹腔鏡下核出術
,
膵内副脾
pp.353-357
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002667
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膵内副脾は日常診療においてもしばしば遭遇する疾患である。しかし,膵内副脾に嚢胞変性を合併することは比較的まれであり他の膵嚢胞性腫瘍との鑑別が難しく,悪性疾患を否定できずに膵切除を伴う高侵襲な手術が行われることも少なくない。今回,偶発的に発見された嚢胞を伴う膵腫瘍に対して診断的治療目的の腹腔鏡下核出術を施行し,膵内副脾に発生したepidermoid cyst(epidermoid cyst in an intrapancreatic accessory spleen)(以下,ECIPAS)の診断を得られた1例を経験したので,報告する。
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