特集 直腸脱の手術
直腸脱に対するGant─三輪─Thiersch法
松島 誠
1
,
紅谷 鮎美
1
,
松島 小百合
1
,
松村 奈緒美
1
,
香取 玲美
1
,
小菅 経子
1
1松島病院大腸肛門病センター
キーワード:
直腸脱手術
,
経会陰的手術
Keyword:
直腸脱手術
,
経会陰的手術
pp.1555-1559
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001894
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直腸脱は大腸肛門疾患の診療現場ではよく遭遇する疾患であり,人口の高齢化によって増加すると考えられる疾患である。治療は症状出現後早期の症例(およそ半年以内)で,排便時に直腸全層が脱出するが自然または容易に還納し得るものや外肛門括約筋機能がある程度残存する症例では,排便習慣の適正化とバイオフィードバックトレーニングなどにより症状の改善が期待できる。しかし,発症後長期間(多くは1年以上)経過し,外肛門括約筋機能が失われたものでは外科的治療を考慮する。
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