手術手技
超音波ガイド下鎖骨下静脈穿刺の要点─CVポート造設の経験から
野間 淳之
1
,
伊東 大輔
1
,
山田 真規
1
,
安近 健太郎
1
,
山下 好人
1
,
宇山 志朗
1
1日本赤十字社和歌山医療センター外科・消化管外科・肝胆膵外科
キーワード:
CVポート
,
超音波ガイド下
,
鎖骨下静脈
Keyword:
CVポート
,
超音波ガイド下
,
鎖骨下静脈
pp.1375-1380
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001833
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中心静脈穿刺は埋め込み型中心静脈(central venous)ポート(以下,CVポート)造設において欠かせない手技である。中心静脈穿刺のなかでも鎖骨下静脈穿刺(正確には鎖骨尾側腋窩静脈穿刺)は手技が難しいとされるが1),CVポート造設時の経路として選択される頻度は高い2)。中心静脈穿刺は医療安全の面からさまざまな取り組みがなされており3-5),超音波ガイド下の静脈穿刺が推奨されているが6),重篤な合併症をきたす可能性は無視できない7)。われわれの施設では手術室で局所麻酔下に行う左鎖骨下CVポート造設を第一選択とし,鎖骨下静脈穿刺は超音波ガイド下の長軸平行法で行っている。CVポート造設は若手が関わる機会の多い手術の1つであるが,手技の詳細を記した報告は少ない。
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