手術手技
単孔式腹腔鏡下尿膜管摘出術─臍窩内単一創で完遂するための要点
野間 淳之
1
,
伊東 大輔
2
,
伊藤 哲之
3
,
安近 健太郎
4
,
山下 好人
5
,
宇山 志朗
6
1日本赤十字社和歌山医療センター外科・消化管外科・肝胆膵外科
2日本赤十字社和歌山医療センター第二消化管外科
3日本赤十字社和歌山医療センター泌尿器科
4日本赤十字社和歌山医療センター肝胆膵外科
5日本赤十字社和歌山医療センター第一消化管外科
6日本赤十字社和歌山医療センター外科
キーワード:
尿膜管
,
単孔式
,
腹腔鏡
Keyword:
尿膜管
,
単孔式
,
腹腔鏡
pp.1715-1721
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002463
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尿膜管遺残は臍から膀胱頂部に続く正中臍索内の管腔構造として認められ,感染対策や癌化予防のための根本的治療として外科的切除が選択される1)。単孔式腹腔鏡手術が2010年にPatrzykらによって報告され2),低侵襲性や整容性の利点からわが国でも報告例が増加している3-7)。一方で定型的な手術法は確立されておらず,皮膚切開の位置や大きさによっては整容性が損なわれる8),手技の困難性から尿膜管摘出後の腹膜閉鎖が省略される,などの課題もある。
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