特集 大腸外科手術におけるトラブルシューティング
Ⅱ.腸管・他臓器損傷 3)大腸癌手術における尿管損傷の予防と対処法
小森 康司
1
,
木下 敬史
1
,
大城 泰平
1
,
大内 晶
1
,
國友 愛奈
1
,
清水 泰博
1
1愛知県がんセンター消化器外科部
キーワード:
尿管損傷
,
尿管吻合
,
DJ(Double-J)カテーテル
Keyword:
尿管損傷
,
尿管吻合
,
DJ(Double-J)カテーテル
pp.1159-1166
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001782
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初回手術では,開腹手術,腹腔鏡手術,ロボット手術のいずれにおいても,術中に明らかに尿路系(尿管,膀胱)を損傷することは,現在ではきわめてまれである。しかし,再発手術や腫瘍が巨大な場合は,術中判明していなくても,術数日後に尿路系損傷が顕著化することがあり,対応が必要となる。また一方では,術前から尿路系(尿管,膀胱)の浸潤が診断される症例(cT4b)や術中に浸潤が疑われる(sT4b)の場合は,尿管や膀胱合併切除の必要がある。
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