手術症例報告
胆囊亜全摘後の胆汁瘻予防にomentum plugging technique(OPT)を施行した胆囊炎の1例
森 治樹
1
,
飯田 洋也
1
,
前平 博充
1
,
谷 眞至
1
1滋賀医科大学外科学講座消化器・乳腺・一般外科
キーワード:
胆囊亜全摘
,
胆汁瘻
,
omentum plugging technique
Keyword:
胆囊亜全摘
,
胆汁瘻
,
omentum plugging technique
pp.1065-1068
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001755
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胆嚢炎は高度の炎症性瘢痕や層構造の破綻によりCritical view of safetyが得られない症例や,炎症による胆嚢頸部と周囲臓器との癒着でRouvière溝の把握が困難でオリエンテーションがつきにくい場合があり,胆管損傷のリスクを回避するために胆嚢亜全摘術が選択される場合がある。しかし胆嚢亜全摘後の胆汁瘻は,患者のQOLの低下,入院日数の長期化によるコストの増加にもつながり,術後胆汁瘻の予防に努めることは非常に重要な問題である。
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