特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
肝胆膵外科 15 ALPPS手術の意義
阪本 良弘
1
,
武冨 紹信
2
1杏林大学医学部付属病院肝胆膵外科
2北海道大学大学院医学研究院消化器外科学教室Ⅰ
pp.609-609
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001645
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大量肝切除後の肝不全を予防する術前処置である門脈塞栓術(PVE)後の肝再生割合は2週間で全肝比率の8%であり,予定残肝(FLR)が30%未満の場合は安全域とされる40%を超える割合は2週間で22%と低率である。肝再生をより促進させ得る方法として2012年にドイツから報告された門脈の結紮と肝離断を先行させる二期的肝切除はALPPSと命名され,欧州・南米に広がった。
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