特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
食道外科 2 食道癌根治術における胸管合併切除
宇田川 晴司
1
,
豊住 武司
2
1虎の門病院分院消化管センター外科
2千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学
pp.395-395
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001606
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食道癌の胸管への直接浸潤がある場合を除き,胸管合併切除は胸管周囲リンパ節の郭清を目的とする。胸管周囲リンパ節は食道の臓器鞘の外側に位置するが,存在の証明されている食道から胸管に注ぐリンパ経路の介在リンパ節であり,深達度T3以深の症例で10%,それより浅い病変でも2%の転移率を示す。一定の郭清効果も認められ,T3, T4食道癌では原則的に郭清すべきリンパ節であると考える。
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