手術手技
胸腔鏡下食道切除における胸管損傷回避のための工夫
得丸 重夫
1
,
北沢 将人
1
,
中村 聡
1
,
小山 誠
1
,
飯島 靖博
1
,
副島 雄二
1
1信州大学外科学教室消化器・移植・小児外科学分野
キーワード:
胸管
,
ICG蛍光
,
食道癌
Keyword:
胸管
,
ICG蛍光
,
食道癌
pp.1403-1409
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003471
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わが国において食道癌は胸部中部から下部に約75%が発症し1),胸腔鏡やロボットを用いた食道切除術が急速に普及している。食道背側を走行する胸管の損傷は重大な周術期合併症の原因となるが,典型的な走行の胸管は50%程度と,バリエーションが多いことが知られている2)。術中に胸管走行を把握することは,胸管の損傷を回避し,損傷時にも迅速な対応が可能であり,周術期合併症を予防することに有用と考えられる。
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