特集 イラストで見る消化器癌手術アトラス
Ⅲ 大腸 6 直腸癌に対する腹腔鏡下側方リンパ節郭清
福長 洋介
1
,
秋吉 高志
1
,
長嵜 寿矢
1
,
山口 智弘
1
,
向井 俊貴
1
,
日吉 幸晴
1
1がん研究会有明病院大腸外科
キーワード:
直腸癌
,
側方郭清
,
腹腔鏡手術
Keyword:
直腸癌
,
側方郭清
,
腹腔鏡手術
pp.833-839
発行日 2023年5月31日
Published Date 2023/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003337
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近年,わが国における大腸癌罹患率は増加しているが,とくに直腸癌治療はその術前治療から手術術式,あるいはアプローチ法,また周術期管理など,さまざまな面から注目されている領域である。なかでも手技的な部分では,低侵襲手技を中心としたアプローチ法と側方郭清手技が,近年,とくに進化してきている。つまり,従来は開腹下に直視で血管や神経の解剖を認識しながら行っていたものが,内視鏡外科手術においては光学機器の進歩に伴う画質向上により,微細なところまで見える状況となり,出血が少ない繊細な手技となってきた。近年ではロボット支援手術も保険収載となり,これが側方郭清にも応用されるようになってきたが,その根底には腹腔鏡下の手技があるといえる。
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