特集 大腸癌手術におけるリンパ節郭清の理論と手技
直腸癌に対する腹腔鏡下側方リンパ節郭清
池田 正孝
1
,
別府 直仁
1
,
片岡 幸三
1
,
冨田 尚裕
1
1兵庫医科大学外科学講座下部消化管外科
キーワード:
腹腔鏡下側方リンパ節郭清
,
直腸癌
Keyword:
腹腔鏡下側方リンパ節郭清
,
直腸癌
pp.303-311
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001577
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直腸癌に対する側方リンパ節郭清術は,わが国では欧米とは異なったアプローチで進行直腸癌に対する標準術式の1つとして行われている。「大腸癌治療ガイドライン 医師用 2019年版」1)では,腫瘍下縁が腹膜反転部より肛門側にあり,壁深達度がcT3以深の直腸癌に対して,その施行を推奨している。術前または術中に側方リンパ節転移陽性と判断された場合は,側方郭清を行うことは論をまたないが,側方リンパ節転移陰性と判断された場合の予防的な郭清に関しては,局所再発抑制効果が期待できるために行うことが弱く推奨されている。しかし,その根拠となるデータは,JCOG02122)のものも含め,開腹手術のものである。
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