特集 鼠径部ヘルニア手術を極める
TEP法
藤井 圭
1
,
当間 宏樹
1
,
片山 直樹
1
,
中房 祐樹
1
,
江口 徹
1
1原三信病院外科
キーワード:
TEP
,
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
,
腹膜前腔
Keyword:
TEP
,
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
,
腹膜前腔
pp.179-188
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001539
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腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(laparoscopic inguinal hernia repair;LIHR)は急速に普及し,厚生労働省社会医療診療行為別統計によれば平成30年6月の1カ月間では4,486例と,全鼠径ヘルニア手術12,255例のなかで36.6%を占めている。また,日本内視鏡外科学会による第14回アンケート調査1)では2017年度におけるLIHRの内訳はTAPP(transabdominal preperitoneal approach)が82%,TEP(totally extraperitoneal approach)が18%であり,多くはTAPPである。TEPが普及しにくい原因としてlearning curveが長いことがあげられ2),その背景に必要な解剖学的知識の理解不足やヘルニア嚢の処理をはじめとしてTEP特有の手技の難しさがあると考える。
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