特集 鼠径部ヘルニア手術を極める
単孔式TEP法
長浜 雄志
1
1国家公務員共済組合連合会 九段坂病院外科
キーワード:
単孔式TEP法
,
弓状線
,
腹膜前腔
Keyword:
単孔式TEP法
,
弓状線
,
腹膜前腔
pp.189-201
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001540
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鼠径ヘルニアに対するTEP法は1993年にMckernanやPhillipsらによって最初の報告がなされ1,2),長らく3ポートを下腹部に置きバルーンを用いて腹膜前腔を確保する方法が伝統的に行われていた。TEPは腹膜前腔を剥離して腹壁を修復する方法であり,腹腔内操作や腹膜縫合を必要としない特徴があるが,この特徴を活かして胆石症に対して導入されたSILS(single incision laparoscopic surgery)が,鼠径ヘルニアに対するTEP法にも応用可能であることが明らかになり,2010年頃より単孔式TEP法として行われるようになっている3,4)。
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