特集 肝胆膵外科における低侵襲手術と臓器温存手術
良~低悪性度腫瘍に対する経十二指腸的乳頭切除術
樋口 亮太
1
,
谷澤 武久
1
,
植村 修一郎
1
,
出雲 渉
1
,
太田 岳洋
2
,
山本 雅一
1
1東京女子医科大学消化器外科
2荏原病院外科
キーワード:
十二指腸乳頭部腫瘍
,
十二指腸乳頭部腺腫
,
縮小手術
Keyword:
十二指腸乳頭部腫瘍
,
十二指腸乳頭部腺腫
,
縮小手術
pp.35-40
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001506
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経十二指腸的乳頭切除術はHalstedら1)により報告され,十二指腸乳頭部腫瘍に対する縮小手術として古くから行われてきた術式である。現在,十二指腸乳頭部癌に対する標準手術は,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(pylorus preserving pancreaticoduodenectomy;PPPD)であり,経十二指腸的乳頭切除術のコンセンサスは得られていない2)。しかしながら,当教室では,①腺腫,②リンパ節転移や胆管・膵管への進展を伴わない腺腫内癌で,かつPPPDが過大侵襲となるような症例に対して,慎重に手術適応を考慮しながら経十二指腸的乳頭切除術を行ってきた3,4)。
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