十二指腸乳頭部癌のすべて
十二指腸乳頭部腫瘍に対する経十二指腸的乳頭部局所切除の実際と成績
樋口 亮太
1
,
太田 岳洋
,
山本 雅一
1東京女子医科大学附属消化器病センター 外科
キーワード:
術後合併症
,
腺腫
,
総胆管腫瘍
,
胆膵管膨大部
,
治療成績
,
経肝括約筋切開術
,
腺腫内癌
Keyword:
Adenoma
,
Common Bile Duct Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Sphincterotomy, Transhepatic
,
Ampulla of Vater
,
Treatment Outcome
pp.598-602
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016244800
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十二指腸乳頭部腫瘍に対する経十二指腸的乳頭部局所切除術(経十二指腸的乳頭切除術)は,リンパ節転移や周囲進展のない乳頭部腫瘍(腺腫や腺腫内癌)が対象である.近年内視鏡的切除も行われているが,経十二指腸的乳頭切除術は,胆管と膵菅断端の迅速病理診断が可能であること,重篤な合併症の危険性が少ないなどの点で優れている.ポイントは十二指腸の切開部位の把握と,乳頭部周囲粘膜の支持糸による適切な牽引で,良好な視野と組織の適度な緊張を得ることである.
©Nankodo Co., Ltd., 2016