手術手技
直腸重積に起因する閉塞性排便障害に対するMuRAL手術
小野 朋二郎
1
,
齋藤 徹
1
,
家田 淳司
1
,
村山 浩之
1
,
弓場 健義
1
,
大橋 秀一
1
1大阪中央病院外科
キーワード:
直腸重積
,
mucopexy recto anal lifting(MuRAL)
Keyword:
直腸重積
,
mucopexy recto anal lifting(MuRAL)
pp.1851-1854
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001483
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排便障害の原因の1つとして,直腸粘膜の弛みが肛門管に嵌入する「直腸重積」がある1,2)。弛んだ直腸粘膜が肛門管内に嵌入することにより,残便感や便意切迫感,息んでも排泄できない感覚などが生じる3)。MuRAL(mucopexy recto anal lifting)手術は,Paganoらが痔核に対する低侵襲手術として2018年に報告した手技であり,痔核上極より口側の直腸粘膜を6~7方向で縦に縫縮する4)。まだわが国に導入されて間もない手技であり,直腸重積に対してこれを適応した報告はない。われわれはMuRAL手術を直腸重積に起因する閉塞性排便障害の患者に適応し,比較的良好な成績を得たので報告する。
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