手術症例報告
術中ICG蛍光胆道造影を用いた重複胆嚢管の1切除例
渡辺 祐記
1
,
佐藤 彰一
1
,
里舘 均
1
,
針原 康
1
1NTT東日本関東病院外科
キーワード:
重複胆嚢管
,
ICG蛍光胆道造影
Keyword:
重複胆嚢管
,
ICG蛍光胆道造影
pp.1509-1513
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001396
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重複胆嚢管は胆嚢管走行異常の1つであり,胆嚢より2本の胆嚢管が連続し,その胆嚢管は肝区域を支配するいわゆる副肝管の走行異常には分類されないものとされ,きわめてまれである。重複胆嚢管は術中に偶発的に診断されることもあり,術前の診断は難しいとされているが,術中損傷した場合は術後胆汁漏の原因となる。本症例では術前に診断することが可能であったため,術中インドシアニングリーン(indocyanine green;ICG)蛍光胆道造影を併用した腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し,安全に胆嚢管を処理し得た。
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