Japanese
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臨床報告
ICG蛍光胆道造影を用いて腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した右側肝円索の2例
Laparoscopic cholecystectomy in two patients with a right-sided round ligament utilizing indocyanine green fluorescent cholangiography
齊藤 浩志
1
,
北村 祥貴
1
,
﨑村 祐介
1
,
山本 大輔
1
,
角谷 慎一
1
,
伴登 宏行
1
Hiroshi SAITO
1
1石川県立中央病院消化器外科
キーワード:
右側肝円索
,
ICG蛍光法
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
Keyword:
右側肝円索
,
ICG蛍光法
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
pp.627-632
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212947
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要旨
右側肝円索は稀な解剖学的変異で胆管走行異常・門脈分岐異常を合併し,手術では注意が必要である.症例1は52歳,男性.胆石性胆囊炎に対し,腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.全身麻酔導入直後にインドシアニングリーン(ICG;2.5 mg)を静注し,蛍光観察すると胆囊管,総胆管の走行をリアルタイムで確認することができ,安心感をもって剝離ができた.症例2は63歳,女性.胆石性胆囊炎に対し前例と同様にICGを使用し腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.胆囊底部の剝離を先行し胆囊を順行性に剝離した.蛍光観察で胆囊管と総胆管を容易に同定できた.右側肝円索を伴う症例に対してICG蛍光胆道造影を用いることでより安全に手術が可能であった.
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