手術症例報告
食道裂孔ヘルニアの腹腔鏡下逆流防止手術後に発症した食道胃接合部癌に対し,腹腔鏡下にredo surgeryを施行した1例
田辺 俊介
1
,
白川 靖博
1
,
黒田 新士
1
,
野間 和広
1
,
西﨑 正彦
1
,
藤原 俊義
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科消化器外科学
キーワード:
食道裂孔ヘルニア
,
食道胃接合部癌
,
観音開き法再建
Keyword:
食道裂孔ヘルニア
,
食道胃接合部癌
,
観音開き法再建
pp.1503-1507
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001395
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近年,高齢者を中心に食道裂孔ヘルニアに対して腹腔鏡下逆流防止手術(laparoscopic antireflux surgery;LARS)を行う症例が増加傾向にある。われわれは巨大食道裂孔ヘルニアに対してLARSを行い,その経過観察中に食道胃接合部に胃癌を発症し,腹腔鏡下噴門側胃切除観音開き再建を施行した症例を経験した。Toupet法と観音開き法再建という2つの逆流防止手術手技の効果を同一症例にて評価し得た。治療経過と手術手技について報告する。
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