特集 ICG蛍光法を用いた肝胆道外科手術
Ⅱ.各論 7)大腸癌肝転移症例に対するICG蛍光法を用いた腹腔鏡下肝切除術
瀬尾 智
1
,
上本 伸二
1
1京都大学肝胆膵・移植外科
キーワード:
大腸癌肝転移
,
ICG蛍光法
,
腹腔鏡下肝切除
Keyword:
大腸癌肝転移
,
ICG蛍光法
,
腹腔鏡下肝切除
pp.1451-1457
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001388
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肝転移を認める大腸癌はStageⅣの進行癌ではあるが,肝切除と化学療法を組み合わせた集学的治療により,長期生存が可能となってきた1)。肝切除において術前CT画像を用いたシミュレーションは急速に精緻になり,安全な手術に不可欠となってきたが,術中ナビゲーションの中心的な役割は現在も術中超音波である。腹腔鏡下肝切除は2010年に肝部分切除術と肝外側区域切除が保険収載され,2016年にはさらに大肝切除に適応が拡大されたことにより,一般診療として普及しつつある。しかし,腹腔鏡手術においては触診が使用できず,超音波検査もプローブに角度制限があるため開腹手術に比べて難度が上がると考えられており,新たな術中ナビゲーションの確立が急がれている。
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