手術手技
腹腔鏡下噴門側胃切除術後のSide Overlap法による再建
馬場 誠朗
1
,
秋山 有史
1
,
肥田 圭介
2
,
二階 春香
1
,
遠藤 史隆
1
,
佐々木 章
1
1岩手医科大学外科学講座
2岩手医科大学医療安全学講座
キーワード:
腹腔鏡下噴門側胃切除術
,
食道残胃吻合
,
Side Overlap法
Keyword:
腹腔鏡下噴門側胃切除術
,
食道残胃吻合
,
Side Overlap法
pp.1363-1368
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001352
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近年,胃上部早期癌症例は増加してきており,腹腔鏡下噴門側胃切除術がこれまで以上に必要とされることが予想される。噴門側胃切除術後再建法として,これまで観音開き法やダブルトラクト法など,さまざまな術式が報告されているが1-4),いまだ定型術式は確定していない。噴門側胃切除の再建において合併症予防,とくに食道への逆流防止は重要な問題であるが,腹腔鏡手術では加えて簡便で安定した手技が求められる。山下らは,術後の逆流や吻合部狭窄の克服を目的としてSide Overlap法を開発導入し,良好な成績を報告している5,6)。われわれは2014年12月から同再建法を導入し,吻合時にBarbed sutureを用いた連続縫合などを取り入れて改良を重ねてきた。
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