手術手技
Douglas窩再形成を加えた腹腔鏡下直腸固定術
新居 高
1
,
鈴木 淳平
1
,
吉村 雪野
1
,
鈴木 淳一
1
,
黒崎 哲也
1
,
多賀谷 信美
1
1板橋中央総合病院消化器病センター外科
キーワード:
直腸脱
,
腹腔鏡下直腸固定術
,
Douglas窩再形成術
Keyword:
直腸脱
,
腹腔鏡下直腸固定術
,
Douglas窩再形成術
pp.1369-1373
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001353
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直腸脱は比較的まれな良性疾患であり,生命予後に影響を及ぼすことはないものの,患者のQOL(quality of life)を著しく低下させる。治療は外科的治療が原則であるが,その手術方法は無数に存在し,all in oneの術式が存在しないのが現状である。当院では術前の肛門からの直腸脱出長が5 cm未満の症例に対しては経肛門的手術,5 cm以上の症例に対しては経腹的手術を選択し,良好な成績を得ている。今回は当院で経腹的手術として施行している「腹腔鏡下直腸吊り上げ固定術+Douglas窩再形成術」を紹介する。この術式は直腸脱の成因である腸管の重積・滑脱とdeep cul de sac,いわゆる深いDouglas窩の両面を改善する方法として有効であると考えている。
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