Japanese
English
特集 「出血量ゼロ」をめざした消化管癌の内視鏡下手術
〔胃癌〕
腹腔鏡下噴門側胃切除術
Laparoscopy assisted proximal gastrectomy
持木 彫人
1
,
豊増 嘉高
1
,
大野 哲郎
1
,
浅尾 高行
1
,
桑野 博行
1
Erito MOCHIKI
1
1群馬大学大学院病態総合外科
キーワード:
腹腔鏡下噴門側胃切除術
,
胃管再建
,
腸管機能
Keyword:
腹腔鏡下噴門側胃切除術
,
胃管再建
,
腸管機能
pp.1636-1641
発行日 2010年12月20日
Published Date 2010/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103344
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要旨:腹腔鏡下噴門側胃切除術は上部の早期胃癌に対して行われる術式であり,徐々に施行施設が増加している.腹腔鏡下手術では視野の確保が最も重要であり,常にドライな環境で行う必要がある.腹腔鏡下噴門側胃切除術で出血しやすい部位は脾臓下極,膵上縁,脾門部である.この部位を丹念な操作で行えば,ドライな環境で手術が行える.脾臓下極では左胃大網動脈が横行結腸,脾臓,膵尾部に挟まれているため注意が必要である.また,膵上縁でのリンパ節郭清では,リンパ節に流入する血管の処理が重要になる.そして脾門部においては,十分な視野展開のもとに血管周囲の脂肪,リンパ節を丁寧に剝離し,出血させない操作が必要になる.
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