増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画
4.大腸
直腸癌—腹腔鏡下括約筋間直腸切除術
塚田 祐一郎
1
,
伊藤 雅昭
1
,
北口 大地
1
,
長谷川 寛
1
,
池田 公治
1
,
寺村 紘一
1
,
西澤 祐吏
1
Yuichiro TSUKADA
1
1国立がん研究センター東病院大腸外科
キーワード:
視野展開
,
平滑筋と横紋筋
,
血流評価
Keyword:
視野展開
,
平滑筋と横紋筋
,
血流評価
pp.111-118
発行日 2021年10月22日
Published Date 2021/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213498
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Step1 ポート挿入
腹腔鏡下括約筋間直腸切除術(intersphincteric resection:ISR)の基本ポート配置は,図1aのような5ポートである.直腸の頭側への牽引が必須であり,われわれは恥骨上に配置した12 mmポートから腸把持鉗子を挿入し,直腸の頭側牽引を行っている.恥骨上ポートは腸間膜脂肪が少ない症例では5 mmポートでもよい.男性・狭骨盤・肥満・巨大腫瘍といった困難症例などで左下腹部にもう1ポート追加する場合は,図1bのようなポート配置となり,この場合は恥骨上ポートから挿入した鉗子はロックアーム®(システム・ジェーピー)を用いて固定している(図2).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
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