特集 外科解剖に基づく腹腔鏡下横行結腸癌手術
腹腔鏡下横行結腸癌手術で留意すべき発生学に基づく腸間膜の解剖
戸田 重夫
1
,
黒柳 洋弥
1
,
的場 周一郎
1
,
花岡 裕
1
,
富沢 賢治
1
,
平松 康輔
1
1虎の門病院消化器外科
キーワード:
腹腔鏡下横行結腸癌手術
Keyword:
腹腔鏡下横行結腸癌手術
pp.1159-1165
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001301
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ポイント
・横行結腸間膜の解剖が複雑なのは発生の胃回旋,腸回転によって,本来,出会うはずのない胃と横行結腸が近接することに起因する。
・発生学的に背側胃間膜である大網の後葉が横行結腸間膜に“横行結腸間膜前葉”として付着しているために,解剖把握が難しい。
・横行結腸癌手術では背側胃間膜由来臓器の大網・膵・脾をどのように横行結腸間膜から剥離していくか,がポイントである。
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