手術症例報告
腹部大動脈十二指腸瘻に対し人工血管置換術とともに腸管処置を行った2症例
本山 健太郎
1
,
山元 啓文
1
,
宮本 和幸
2
,
小島 雅之
1
,
永井 英司
1
,
中房 祐司
1
1福岡赤十字病院外科
2福岡赤十字病院心臓血管外科
キーワード:
大動脈十二指腸瘻
,
大動脈瘤
,
十二指腸切除・再建
Keyword:
大動脈十二指腸瘻
,
大動脈瘤
,
十二指腸切除・再建
pp.791-797
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001186
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大動脈十二指腸瘻は比較的まれな疾患であるが,ひとたび発症するとその予後はきわめて不良であり緊急の対応が必要となる。大動脈瘤が十二指腸に穿破する一次性と人工血管置換術後に生じる二次性に分類されるが,いずれも感染を合併しており,人工血管への影響を考えると消化管の処置法を十分検討する必要がある。われわれは両タイプの大動脈十二指腸瘻を経験し,それぞれに適切な腸管処置を施行することで,良好に経過した症例を経験したので報告する。
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