特集 誌上ディベート肝胆膵外科におけるcontroversial surgery
6.門脈に近接した剥離可能な膵頭部癌に対する門脈合併切除 2)行わないの立場から
鈴木 裕
1
,
松木 亮太
1
,
小暮 正晴
1
,
森 俊幸
1
,
阿部 展次
1
,
阪本 良弘
1
1杏林大学医学部外科 消化器・一般外科
キーワード:
膵頭部癌
,
膵頭十二指腸切除術
,
門脈合併切除
Keyword:
膵頭部癌
,
膵頭十二指腸切除術
,
門脈合併切除
pp.338-342
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001098
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膵頭十二指腸切除術は膵頭部癌の根治手術として広く行われている。切除例の生存率も,膵癌登録の結果では年々向上している1)。さらに,門脈浸潤例および術前術中に門脈浸潤が疑われる症例に対しては,合併切除が広く選択されている。しかし,膵癌診療ガイドライン2016では「膵癌に対する門脈合併切除は予後を改善するか,明らかではない。R0手術が期待される場合に門脈合併切除を行うことを考慮してもよい」と記載され,推奨度なしとされている2)。
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