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特集 血管再建を伴う高難度肝胆膵外科手術
8.膵癌に対する門脈合併切除を要する膵頭十二指腸切除術
Pancreaticoduodenectomy with concomitant portal vein resection for pancreatic cancer
川井 学
1
,
山上 裕機
2
M. Kawai
1
,
H. Yamaue
2
1和歌山県立医科大学外科学第2講座
2和歌山県立医科大学探索的がん免疫学講座
キーワード:
膵癌
,
門脈浸潤
,
門脈合併切除
,
門脈グラフト
Keyword:
膵癌
,
門脈浸潤
,
門脈合併切除
,
門脈グラフト
pp.165-172
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_165
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膵癌診療ガイドラインでは,門脈合併切除により治癒切除ができる症例に限り門脈合併切除を適応としている.アプローチ法として,門脈浸潤部位が胃結腸静脈幹より肝側であれば従来法を,胃結腸静脈幹より末梢測であればmesenteric approachを行っている.門脈再建は,通常5 cmまでの門脈切除なら端々吻合が可能である.しかし,再建門脈にtensionがかかる場合は内頸静脈,腎静脈,外腸骨静脈などの静脈グラフトを置換する.また,門脈閉塞による側副血行路が発達している症例ではアンスロンカテーテルを用いた術中門脈バイパスを考慮する.
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