手術手技
膵切除後の仮性動脈瘤出血に対する血管用カバードステントの使用経験
高瀬 健一郎
1
,
合川 公康
1
,
渡邉 幸博
1
,
岡田 克也
1
,
岡本 光順
1
,
小山 勇
1
1埼玉医科大学国際医療センター消化器外科
キーワード:
膵切除後出血
,
interventional radiology
,
血管用カバードステント
Keyword:
膵切除後出血
,
interventional radiology
,
血管用カバードステント
pp.89-93
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001013
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膵切除後膵液瘻から誘発される仮性動脈瘤破綻(pseudoaneurysm rupture;PAR)は,外科的手技が進歩した現在でも避けられない致死的合併症の1つである1,2)。PAR発症時,通常はinterventional radiology(IVR)による止血を試みるが,肝への動脈血流を完全遮断せざるを得ない場合があり,その後の肝不全のリスクが高まる。肝血流を保ったまま止血するには,カバードステント留置が有効であることは海外では周知であったが3-5),わが国では通常,保険診療で使用できるデバイスがなかった。しかし,2016年2月より,わが国においても医原性のPARに対する使用が可能になった。
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