Japanese
English
特集 術後急変!—予知・早期発見のベストプラクティス
各論2:疾患別の対応
膵頭十二指腸切除術後の仮性動脈瘤破裂の早期発見のベストプラクティス
Best practice for early detection of pseudoaneurysm rupture after pancreatidoduodenectomy
吉村 知紘
1
,
川井 学
1
Tomohiro YOSHIMURA
1
1和歌山県立医科大学外科学第2講座
キーワード:
sentinel bleeding
,
SB
,
仮性動脈瘤
,
interventional radiology
,
IVR
Keyword:
sentinel bleeding
,
SB
,
仮性動脈瘤
,
interventional radiology
,
IVR
pp.822-827
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214180
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
【ポイント】
◆膵頭十二指腸切除術(PD)後の仮性動脈瘤破裂による動脈性出血は致死的な経過をたどることがある.
◆仮性動脈瘤破裂の原因として膵液廔や腹腔内膿瘍による血管壁の脆弱化によるものが多く,胃十二指腸動脈断端に好発する.
◆仮性動脈瘤からの出血を疑った際には,経過観察ではなく,迅速に緊急造影CT,interventional radiology(IVR)による診断・治療を施行する.
◆仮性動脈瘤破裂による動脈性出血に対する治療として,IVRが第一選択である.IVRによる止血が不十分であれば,開腹止血術を考慮する.
◆早期発見,早期治療介入のため病棟看護師や放射線科とのチーム体制を整えておくことが必須である.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.