Japanese
English
臨床報告
膵頭十二指腸切除術後の仮性動脈瘤出血に対してcovered stent留置にて止血しえた1例
Successful treatment of arterial pseudoaneurysm using a covered stent following pancreatoduodenectomy
浅井 浩司
1
,
渡邉 学
1
,
松清 大
1
,
児玉 肇
1
,
飯島 雷輔
2
,
草地 信也
1
Koji ASAI
1
1東邦大学医療センター大橋病院外科
2東邦大学医療センター大橋病院循環器内科
キーワード:
膵頭十二指腸切除術
,
仮性動脈瘤
,
covered stent
,
膵液瘻
,
膵切除後出血
Keyword:
膵頭十二指腸切除術
,
仮性動脈瘤
,
covered stent
,
膵液瘻
,
膵切除後出血
pp.245-248
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104474
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は70歳台,男性.膵頭十二指腸切除(PD)術後に膵液瘻を認め,保存的に経過を診ていたところ,第16病日に腹痛とドレナージチューブからの出血を認めた.腹部CT検査では上腸間膜動脈領域に5 mm大の仮性動脈瘤を認め,周囲に血腫形成を伴っており,この病変に対してcovered stentの留置を行った.留置後はドレーンからの出血は消失し,術後第61病日に軽快退院となった.仮性動脈瘤出血に対してcovered stent留置は低侵襲で,血流も保たれ有用であると考えられた.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.