特集 括約筋間直腸切除術(ISR)の手術手技
肥満患者に対する腹腔鏡下ISRの工夫と新展開─Reborn手術
奥田 準二
1
,
山本 誠士
2
,
鱒渕 真介
2
,
大住 渉
2
,
田中 慶太朗
2
,
内山 和久
2
1大阪医科大学病院がん医療総合センター消化器外科
2大阪医科大学一般・消化器外科
キーワード:
肥満患者
,
腹腔鏡下ISR
,
Reborn手術
Keyword:
肥満患者
,
腹腔鏡下ISR
,
Reborn手術
pp.1839-1848
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000966
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直腸癌に対する究極の肛門温存術として括約筋間直腸切除術(intersphincteric resection;ISR)が開発導入されたが,腹腔鏡手術の普及とともに腹腔鏡下ISRを行う施設が増えている。しかし,とくに肥満患者に対しては,適切な骨盤内の展開,的確な下部直腸の剥離授動や精緻な肛門管内の剥離が困難なことが多い。また,過体重や糖尿病・睡眠時無呼吸症候群などの併存疾患に対する術前コントロールも術後合併症回避のうえで重要である。さらに,BMIが35以上の高度肥満患者では,一時的人工肛門造設が困難な場合や造設後のトラブルも少なくない。
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