特集 胆管癌の手術
自己拡張型金属ステント(SEMS)留置例に対する肝膵切除
深見 保之
1
,
江畑 智希
2
,
横山 幸浩
2
,
水野 隆史
2
,
山口 淳平
2
,
梛野 正人
2
1大垣市民病院外科/名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科
2名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科
キーワード:
胆管癌
,
肝切除
,
ステント
Keyword:
胆管癌
,
肝切除
,
ステント
pp.1519-1525
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000851
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胆管癌において根治手術が長期生存を期待できる唯一の治療であることは明白な事実である。しかし,とくに肝門部領域胆管癌に対する手術の適応は各施設によって大きく異なっている。切除不能と判断された症例には減黄目的の胆管ステントが必要であるが,開存期間の長さから自己拡張型金属ステント(self-expanding metallic stent;SEMS)留置例が増加している。SEMS留置例であっても拡大手術により根治が期待できる症例や,化学療法が奏効して切除可能になる症例が少なからず存在する。当教室では厳格に症例を選択したうえで積極的にサルベージ肝切除を行っている。本稿ではSEMS留置例に対するわれわれの手術と成績を解説する。
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