特集 難治性肛門疾患の手術治療
術後後遺症による難治性肛門狭窄に対する皮膚弁移動術(SSG)
小村 憲一
1
,
岩垂 純一
2
1小村肛門科医院
2岩垂純一診療所
キーワード:
難治性肛門狭窄
,
皮膚弁移動術
,
術後後遺症
Keyword:
難治性肛門狭窄
,
皮膚弁移動術
,
術後後遺症
pp.1333-1339
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000813
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日常臨床上,肛門手術後の肛門狭窄は,裂肛による狭窄と比して狭窄の度合いが強く,かつ瘢痕形成した狭窄であり,治療に難渋する場合が多い。術後の肛門狭窄に対して,通常行われているV-Y plastyは,侵襲が大きくなりがちである1)。一方,皮膚弁移動術(sliding skin graft;SSG)は侵襲が少ないが,通常の裂肛に行われる方法では,強度な狭窄に対しては対応が困難である。
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