特集 虫垂疾患に対する腹腔鏡手術
単純性虫垂炎に対する傷にこだわった腹腔鏡下虫垂切除術
中原 雅浩
1
,
武智 瞳
1
,
矢野 琢也
1
,
藤國 宣明
1
,
安部 智之
1
,
奥田 浩
1
1JA尾道総合病院外科・内視鏡外科
キーワード:
虫垂炎
,
腹腔鏡下虫垂切除術
,
単孔式腹腔鏡手術
Keyword:
虫垂炎
,
腹腔鏡下虫垂切除術
,
単孔式腹腔鏡手術
pp.1217-1222
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000783
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急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術(laparoscopic appendectomy;LA)は,1983年にSemm1)によって報告されて以来,開腹虫垂切除術と比較し,整容性や術後疼痛の軽減のみならず,腹腔内を広く観察できること,創感染の少なさから多くの施設で導入,施行されている。実際,LAは第13回日本内視鏡外科学会アンケート調査においても年々増加し,2015年には10,361例に施行されている2)。より整容性の高い経臍腹腔鏡下虫垂切除術(いわゆる単孔式腹腔鏡手術)は1992年にPelosiらが報告して以来,内視鏡外科手術のデバイスや手術手技の進歩により導入する施設も増加している3,4)。
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