特集 虫垂疾患に対する腹腔鏡手術
高齢者の虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術
浜辺 太郎
1
,
古畑 智久
1
,
野田 顕義
1
,
佐々木 貴浩
1
,
宮島 伸宜
1
,
大坪 毅人
2
1聖マリアンナ医科大学東横病院消化器病センター消化器・一般外科
2聖マリアンナ医科大学病院消化器・一般外科
キーワード:
高齢者
,
虫垂炎
,
腹腔鏡
Keyword:
高齢者
,
虫垂炎
,
腹腔鏡
pp.1249-1254
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000788
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急性虫垂炎は,日常臨床において遭遇する頻度の高い急性腹症の1つである。小児から高齢者まで年齢を問わず発症し,早急に診断をつけ,適切な治療方針を決定する必要がある1,2)。高齢者においては,典型的な病歴や腹部所見を呈さないことがあり,注意を要する。治療の基本は手術であるが,膿瘍形成性虫垂炎や悪性腫瘍を疑う症例,全身状態が不良な症例においては,保存的治療が優先される場合がある。また,炎症が軽微な症例においては,保存的治療で軽快することもしばしばある。
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