特集 虫垂疾患に対する腹腔鏡手術
腹腔鏡手術に必要な虫垂・回盲部の局所解剖
升森 宏次
1
,
花井 恒一
1
,
勝野 秀稔
1
,
水野 真広
1
,
鄭 栄哲
1
,
宇山 一朗
1
1藤田保健衛生大学総合消化器外科
キーワード:
虫垂の解剖
,
虫垂炎
,
腹腔鏡下虫垂切除
Keyword:
虫垂の解剖
,
虫垂炎
,
腹腔鏡下虫垂切除
pp.1209-1216
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000782
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現在では腹腔鏡下虫垂切除術は,一般的に行われる手術になった。傷も小さく低侵襲である。以前よりinterval appendectomy(IA)というワードがある。炎症の強い時期や膿瘍形成している時期の場合,虫垂切除術だけでは終わらず,拡大手術への移行など過大な侵襲になってしまうことがある。そのため抗菌薬で炎症を鎮静化させ,その後,腹腔鏡下で虫垂切除手術を行う低侵襲な手術方法がIAである。その結果,IAではさまざまな合併症を回避することができるようになった。このように虫垂炎の手術は,開腹手術ではなく,腹腔鏡で行う虫垂切除術が主流となってきた。今回,腹腔鏡手術に必要な虫垂・回盲部の局所解剖について述べる。
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