特集 小児外科における消化器内視鏡外科手術
肥厚性幽門狭窄症に対する腹腔鏡下幽門筋切開術(Ramstedt手術)
五藤 周
1
,
増本 幸二
1
1筑波大学医学医療系小児外科
キーワード:
肥厚性幽門狭窄症
,
腹腔鏡
,
幽門筋切開術
Keyword:
肥厚性幽門狭窄症
,
腹腔鏡
,
幽門筋切開術
pp.843-849
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000705
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肥厚性幽門狭窄症に対する手術術式は,1912年にRamstedtにより報告された粘膜外幽門筋切開術が現在でもgold standardである。そのアプローチ方法としては,幽門直上で開腹する右上腹部横切開法に加え,これまで臍上部弧状切開法,臍sliding window法,腹腔鏡手術が報告されている。そのなかでも腹腔鏡手術,すなわち腹腔鏡下幽門筋切開術(以下,本術式)は,術後の嘔吐が少ないことや創部の整容に優れることなどが長所とされている。しかし,本術式では幽門部の固定がやや難しいことや臍上部弧状切開法でも良好な術後整容性が得られていることなどから,現状では第一選択術式としていない施設が多いと思われる。
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