特集 境界領域の診療
外科的疾患 肥厚性幽門狭窄症
五藤 周
1
,
増本 幸二
1茨城県厚生農業協同組合連合会総合病院土浦協同病院 小児外科
キーワード:
Atropine
,
超音波診断
,
輸液療法
,
幽門狭窄症-肥厚性
,
静脈内注射
Keyword:
Atropine
,
Ultrasonography
,
Injections, Intravenous
,
Pyloric Stenosis, Hypertrophic
pp.1497-1500
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041507
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<Key Points>(1)生後2週過ぎから12週までにほとんどの症例が発症する。(2)超音波検査での診断基準は現在の基準では、幽門筋層の厚さ3mm以上、幽門管の長さ15mm以上と考えられる。(3)初診時には超音波検査で診断基準以下であっても、後に基準を満たすことがあるため、嘔吐が持続するときには再検が必要である。(4)幽門筋切開術が治療のgold standardである一方で、硫酸アトロピン静注療法も有力な治療の選択肢である。
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