手術手技
食道アカラシアに対する経口内視鏡的筋層切開術(POEM)の手技とその治療成績
塩飽 洋生
1
,
山下 兼史
1
,
梶谷 竜路
1
,
塩飽 晃生
1
,
井上 晴洋
2
,
長谷川 傑
1
1福岡大学消化器外科
2昭和大学江東豊洲病院消化器センター
キーワード:
アカラシア
,
POEM
,
経口内視鏡的筋層切開術
Keyword:
アカラシア
,
POEM
,
経口内視鏡的筋層切開術
pp.781-786
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000682
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食道アカラシアは,下部食道括約部(lower esophageal sphincter;LES)の弛緩不全と食道体部の蠕動障害を認める原因不明の食道運動機能障害である1)。従来は,①薬物治療,②バルーン拡張術,③外科手術が主な治療法であったが,2008年にInoueらが経口内視鏡的筋層切開術(per-oral endoscopic myotomy;POEM)を報告して以降,日本のみならず,諸外国においても,食道アカラシアの治療体系が大きく変わった2-5)。国内ではすでに2,000例以上のPOEMが無事に施行されているが,全身麻酔を行うことが可能であれば,年齢や前治療歴にかかわらず,安全に施行することが可能である6,7)。
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