特集 下肢静脈瘤の手術
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術
阿保 義久
1
1北青山Dクリニック
キーワード:
endo-venous laser
,
thermal ablation
,
QOL
Keyword:
endo-venous laser
,
thermal ablation
,
QOL
pp.723-735
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000675
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治療の対象となる下肢静脈瘤(varix;Vx)は,主として伏在静脈系の静脈還流不全,すなわち大伏在静脈(great saphenous vein;GSV),小伏在静脈(small saphenous vein;SSV),副伏在静脈(accessory saphenous vein;ASV),不全側枝(incompetent tributary;IT),不全穿通枝(incompetent perforator;IP)の弁不全に起因する。歴史的には,伏在静脈抜去術〔ストリッピング(stripping;ST)〕,高位結紮術(high ligation;HL),主要側枝静脈および不全穿通枝切除により治療されてきたが,20世紀後半から普及してきた血管内焼灼術(endovenous ablation;EVA)は,近年GSVやSSVの中枢側のみではなく,それらの末梢側のほか,ITやIPの処理にも安全かつ有用な方法であることが示されている。また,EVAはSTに比べて回復が早く美容面でも優れている1)。
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