合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅵ 大腸・肛門 9 腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術(APR)
塚本 俊輔
1
,
山田 和之介
1
,
落合 大樹
1
,
志田 大
1
,
金光 幸秀
1
1国立がん研究センター中央病院大腸外科
キーワード:
直腸癌
,
直腸切断術
,
腹腔鏡手術
Keyword:
直腸癌
,
直腸切断術
,
腹腔鏡手術
pp.637-642
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000655
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肛門管に近い下部直腸癌に対して,超低位前方切除術や括約筋間直腸切除術(intersphinctericresection;ISR)を行うことにより永久人工肛門を回避できることは多くなったが,術前の身体所見と画像検査にて十分にcircumferential resectionmargin(CRM)を確保できない症例には直腸切断術(abdominoperineal resection;APR)を行う。APR ではより進行した症例を対象とすることが多く,直腸間膜全切除(total mesorectalexcision;TME)の際の切離ラインで肛門管近くの下部直腸の授動を行うと腫瘍に近づきmarginを確保できないことがある。そのため腹腔内より肛門挙筋を切開して,腫瘍から十分に距離をとって手術操作を行う。
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