合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅳ 胆道 3 単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術(TANKO-LC)
渡邉 学
1
,
浅井 浩司
1
,
齋藤 智明
1
1東邦大学医療センター大橋病院外科
キーワード:
単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
整容性
,
reduced port surgery
Keyword:
単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
整容性
,
reduced port surgery
pp.527-536
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000642
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胆囊摘出術は,胆道外科のなかで最も多く施行されている手術術式であり,近年では腹腔鏡下胆囊摘出術(laparoscopic cholecystectomy;LC)が胆囊良性疾患に対する標準術式となっている。第13 回日本内視鏡外科学会による全国アンケート調査1)においても,LC 施行症例数は経年的に増加しており,2015 年には30,616 例に施行され,胆囊摘出術の88.4%がLC と報告されている(図1)。LC の標準術式としては,4 孔式つまり臍部,心窩部,右肋骨下鎖骨中線,右肋骨下外側の4 カ所にトロッカーを留置する方法が一般的である(図2)。一方,内視鏡外科手術においてはデバイスや手術手技の進歩とともに,高い整容性を追求し体壁損傷を最小限にする術式であるreduced port surgery(RPS)が導入されている。LC においても,従来の4 孔式によるLC から,RPS としてneedlescopic device を用いたneedlescopiccholecystectomy や,単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術(TANKO-LC)を選択する施設が増加している。
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