合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅲ 肝臓 1 肝内脈管系と肝門部の解剖
石崎 陽一
1
,
川崎 誠治
1
1順天堂大学医学部肝胆膵外科
キーワード:
肝内脈管
,
肝門部
,
局所解剖
Keyword:
肝内脈管
,
肝門部
,
局所解剖
pp.447-454
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000634
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腹腔鏡下肝切除はこれまで部分切除,外側区域切除のみが保険収載されていたが,平成28 年度の診療報酬改定により,一定の施設基準を満たせば亜区域切除(108,820 点),外側区域切除を除く1 区域切除(130,730 点),2 区域切除(152,440 点),3 区域切除以上の肝切除(174,090 点)が保険収載されることとなり,多くの施設で施行されることが予想される。しかしながら肝切除は開腹でも難度の高い手術であり,主要な脈管を損傷して出血をきたしたり,胆管を損傷して胆汁漏や胆管狭窄を起こさないよう細心の注意を払う必要がある。肝臓の脈管や胆管の走行には破格が多く,術前に解剖を熟知していなければならない。本稿では肝切除に際して必要な解剖について概説する。
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