特集 胃全摘後空腸パウチ再建・噴門側胃切除後再建 −その有用性と安全に行うコツ
Ⅱ.胃全摘後空腸パウチ再建 1)Aboral(Y脚)パウチ
岡 伸一
1
,
福永 哲
1
,
神田 聡
1
,
石橋 雄次
1
,
夕部 由規謙
1
,
小平 佳典
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院消化器・低侵襲外科
キーワード:
胃全摘
,
aboral pouch
,
Roux-en-Y再建
Keyword:
胃全摘
,
aboral pouch
,
Roux-en-Y再建
pp.1141-1148
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000002
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近年,診断技術の進歩や手術手技・抗癌剤などの後治療の進歩から,胃切除後の予後が向上し,患者からは術後quality of life(QOL)の向上が求められるようになってきている。胃全摘術後の再建法はRoux-en-Y法,空腸間置法,double tract法などが行われているが,そのなかでもRoux-en-Y法はその手技の簡便さから広く普及している。しかし,この再建方法では,ダンピング症候群,術後逆流性食道炎,食事量の減少,体重の減少など,胃切除後障害を引き起こすリスクが高いことが知られている1)。
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