Japanese
English
症例報告
エアバックによる熱傷の1例
A case of burn injury caused by airbag deployment
矢田 康子
1
,
曽我部 陽子
1
Yasuko YATA
1
,
Yoko SOGABE
1
1利根中央病院皮膚科
1Tone Central Hospital,Numata,Japan
キーワード:
エアバッグ
,
熱傷
,
手背
,
自動車事故
Keyword:
エアバッグ
,
熱傷
,
手背
,
自動車事故
pp.120-122
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102805
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要約 37歳,女性.軽自動車を運転中に乗用車と正面衝突し,エアバッグが作動した.シートベルトは着用していた.両手背に疼痛を伴う胡桃大までの紅斑,水疱があり,皺の部分では健常皮膚が残存していた.抗生剤含有軟膏外用などの加療で瘢痕を残さず治癒した.エアバッグによる熱傷の機序にはthermal burn,chemical burn,friction burnの3つが考えられており,自験例は主としてthermal burnと考えた.エアバッグによる熱傷は軽症だが,エアバッグの普及に伴い今後増加する可能性があり,国や企業がドライバーなどに啓蒙する必要がある.
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