Japanese
English
症例
Human Tail(人尾)の2例
Two cases of human tail
中野 純二
1
,
専徳 健太
1
Junji NAKANO
1
,
Kenta SENTOKU
1
1徳山中央病院,皮膚科(主任:中野純二主任部長)
キーワード:
human tail
,
人尾
,
tethered cord syndrome
,
神経学的検査
,
画像評価
Keyword:
human tail
,
人尾
,
tethered cord syndrome
,
神経学的検査
,
画像評価
pp.116-118
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004964
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症例1:生後2日,女児。出生時より仙骨部正中に長さ5cm,最大径2×1.5cmの索状腫瘤を認めた。筋・骨組織との連続性は認められず,単純切除した。病理組織学的に表皮から皮下組織に至るまでほぼ正常の皮膚構造を呈していた。症例2:生後1カ月半,女児。出生時より右臀部に長さ2.5cm,径2cmの円柱状腫瘤を認めた。MRI検査にて腫瘤から脊柱管に連続する索状構造が認められた。今後tethered cord syndromeをきたす可能性があり,1歳時頃に索状物も含め,全摘出術を行う予定である。Human tailの治療は外科的切除が第一選択であるが,二分脊椎などの合併症を伴うことが多く,その検索のために術前の神経学的精査やCT・MRIなどの画像評価を十分に行う必要がある。
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