特集 乾癬の病態と治療:最新の進歩
汎発性膿疱性乾癬の遺伝子異常
杉浦 一充
1
1名古屋大学大学院医学系研究科皮膚病態学准教授
キーワード:
汎発性膿疱性乾癬(GPP)
,
急性汎発性発疹性膿疱症(AGEP)
,
IL36RN遺伝子
,
CARD14遺伝子
Keyword:
汎発性膿疱性乾癬(GPP)
,
急性汎発性発疹性膿疱症(AGEP)
,
IL36RN遺伝子
,
CARD14遺伝子
pp.19-22
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.09_0019-0022
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「はじめに」乾癬の1つの病型である汎発性膿疱性乾癬(generalized pustular psoriasis;GPP)は,従来は病因不明の疾患であり,単一遺伝子の変異を背景とした疾患とは考えられてこなかった。しかし,「尋常性乾癬(psoriasis vulgaris;PsV)を伴わないGPP」の大半はIL36N遺伝子変異を背景とした疾患であることが,筆者らにより解明された。近年次々と新知見が報告されているGPP,そしてその関連疾患とIL36N遺伝子変異について述べる。GPPとCARD14遺伝子多型の関連についても概説する。「Ⅰ.GPP」GPPは指定難病である。全国で約1,900人の特定疾患登録患者がいる。1年間に80人強が新規に登録されている。男女差はなく,20~30歳代と50~70歳代に発症のピークがある(難病情報センター:http://www.nanbyou.or.jp/entry/168)。「KEY WORDS」汎発性膿疱性乾癬(GPP),急性汎発性発疹性膿疱症(AGEP),IL36RN遺伝子,CARD14遺伝子
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