Japanese
English
原著
Darier病—E—カドヘリンの免疫組織学的検討
A case of Darier's disease: An immunohistological study of E-cadherin distribution
神部 隆之
1
,
窪田 泰夫
1
,
碇 優子
1
,
溝口 昌子
1
Takayuki KANBE
1
,
Yasuo KUBOTA
1
,
Yuko IKARI
1
,
Masako MIZOGUCHI
1
1聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, St Marianna University School of Medicine
キーワード:
Darier病
,
棘融解
,
細胞接着分子
,
カドヘリン
Keyword:
Darier病
,
棘融解
,
細胞接着分子
,
カドヘリン
pp.137-140
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901115
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16歳,女性.茶褐色調角化性丘疹が頸部,腋窩,鼠径部および乳房下に多発し,腹部には小灰白色斑,手掌足底には小陥凹と角質増殖,さらに爪部には爪甲下肥厚と爪甲縦割線,口腔粘膜には小結節などを認め,多彩な皮膚所見を呈したDarier病の1例を経験した.病理組織像では,角質増殖と表皮に棘融解による裂隙形成および円形体,顆粒体の出現を認めた.さらに今回我々は,免疫組織学的染色により,細胞接着分子の一つであるE—カドヘリンの本症における表皮有棘細胞間での染色性について検討したので,若干の文献的考察を加え報告した.
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