Japanese
English
今月の症例
左臀部,左大腿部に生じた片側性Darier病の1例
A case of unilateral,localized Darier's disease on the left buttocks and thigh
大原 夕佳
1
,
簗場 広一
1
,
中川 秀己
1
Yuka OHARA
1
,
Kouichi YANABA
1
,
Hidemi NAKAGAWA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology,The Jikei University School of Medicine
キーワード:
Darier病
,
片側性
,
高濃度タカルシトール軟膏
,
ウルトラパルスCO2レーザー蒸散術
Keyword:
Darier病
,
片側性
,
高濃度タカルシトール軟膏
,
ウルトラパルスCO2レーザー蒸散術
pp.1089-1091
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101069
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43歳,男性.受診3か月前より左臀部,左大腿部後面にそう痒を伴う紅色丘疹,角化性紅斑が出現,ステロイドを外用するも軽快せず徐々に増悪した.検鏡でカンジダ陽性で抗真菌薬を外用したが増悪し,さらにステロイドを外用したが変化がなかった.病理組織学的に不全角化を伴う角層の肥厚,異常角化細胞の集簇,基底層の棘融解,真皮上層のリンパ球を中心とする炎症細胞浸潤がみられ,Darier病と診断した.高濃度タカルシトール軟膏外用で角化性局面は平坦化したものの紅斑は残存し,そう痒が強いため,ウルトラパルスCO2レーザーにて蒸散術を行った.蒸散部位は瘢痕化しそう痒も軽減した.再発は認められない.
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